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北欧発モバイルアプリ開発企業の過半数株式取得 — モンスター・ラボ × Nodes

Sector
モバイルアプリ開発 / デジタルプロダクト開発 / UI/UX デザイン
Role
Principal
Date
2017.08.07

案件概要

株式会社モンスター・ラボ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:鮄川宏樹)は、デンマーク・コペンハーゲンを本拠とする欧州のモバイルアプリ開発企業 Nodes ApS(以下、Nodes)の過半数株式を取得するとともに、継続的な成長投資を実行するコミットメントを含む戦略的パートナーシップを締結しました。本件は2017年8月7日にクロージングおよび公表されました。モンスター・ラボが掲げるアジア・欧州・北米の主要三大経済圏における事業基盤構築戦略のうち、欧州市場への本格参入を実現する起点 となる取引です。

本件は、WellBear設立以前、共同代表の櫻井勇太が株式会社モンスター・ラボ社内のM&A責任者(プリンシパル)として主導した案件です。WellBearとしてのFA支援案件ではなく、当社チームが事業会社側の当事者(プリンシパル)として、EU法制下におけるクロスボーダーM&Aを遂行した実績の一例としてご紹介しています。ディール・ストラクチャリング、バリュエーション、交渉、デューディリジェンス、契約実行、クロージング、PMI構想設計まで、買い手企業の社内責任者として一貫して対応しました。本件は、モンスター・ラボが欧州進出にあたり 50社以上のデジタルエージェンシーを精査・面談した上でNodesを最終的なパートナーとして選定 したプロセスを経ており、当社チームはこのスクリーニングから最終契約・クロージングまでの全工程を社内で主導しました。

案件サマリー

  • 買い手:株式会社モンスター・ラボ
  • 売り手(対象会社):Nodes ApS
  • 所在地:対象会社本社 デンマーク・コペンハーゲン(支社:オーフス、ロンドン)/買い手本社 東京都渋谷区
  • 業種:モバイルアプリ開発/デジタルプロダクト開発/UI/UXデザイン
  • ストラクチャー:過半数株式取得 + 追加投資コミットメント
  • 当社チームの関与:プリンシパル
  • 契約締結・公表日:2017年8月7日

Nodesについて

Nodes ApSは2008年、Andreas Green Rasmussen氏およびDaniel Højris Bæk氏により設立された、欧州のリーディング・モバイルアプリ開発企業です。本社コペンハーゲンに加え、ロンドン、オーフスに拠点を展開し、約75〜80名のエンジニア、UI/UXデザイナー、モバイルコンサルタントを擁していました。デンマーク・英国市場において確立されたブランドとして、政府機関、金融機関、そしてUnilever、Samsung、GlaxoSmithKline、Abellio、Hiscox、Weatherbysといった多国籍企業・英国有力企業を顧客に抱え、デンマーク国内で最もダウンロード数の多いアプリの一つである「e-boks」を含む、高品質なデジタルプロダクトを世に送り出してきました。2017年にはCarnival.ioによる欧州のモバイル・プロダクト開発企業Top12に選出され、技術力とデザイン力の両面で欧州を代表するデジタルプロダクト開発企業としての地位を確立していました。特に英国市場において高いポジションを獲得していた数少ない欧州エージェンシーとして、同社は業界から広く認知されていました。

株式会社モンスター・ラボについて

モンスター・ラボは、グローバルソーシング事業を核とする日本発のデジタルプロダクト開発企業です。本件公表時点(2017年8月)でアジアと北米を中心に9カ国17都市(東京、大阪、松江、成都、青島、上海、シンガポール、ダナン、ハノイ、ダッカ、マニラ、セブ、北京、コペンハーゲン、オーフス、ロンドン、サンフランシスコ)に拠点を展開。音楽配信事業、モバイルゲーム事業、そして主要事業であるグローバルソーシング型のデジタルプロダクト開発を推進していました。世界の最適な拠点・最適な人材で企業のデジタル戦略を支援する、特異なグローバル運営モデルを確立した企業グループです。

本件の戦略的意義

本件M&Aは、モンスター・ラボが掲げる「世界三大経済圏(アジア・欧州・北米)全てに事業基盤を持つデジタルプロダクト開発企業、世界No.1を目指す」というビジョンにおいて、欧州市場への本格参入という決定的な一歩 を実現する取引です。

モンスター・ラボはすでにアジア(日本、中国、シンガポール、ベトナム、フィリピン、バングラデシュ)および北米(サンフランシスコ)に拠点ネットワークを構築していましたが、世界有数のデジタル先進市場である欧州での現地サービス提供体制は未構築の状態にありました。欧州進出のパートナー選定にあたっては、50社を超える欧州のデジタルエージェンシーを精査・訪問した上で、ブランド力、技術力、経営チームの文化適合性、英国市場でのポジションといった複数の観点から総合評価を行い、最終的にNodesが最適なパートナーとして選定 されました。

Nodesの取得により、モンスター・ラボは欧州において実績あるマネジメントチーム、75〜80名規模の専門人材、そしてUnilever、Samsung、GlaxoSmithKline、Abellio、Hiscoxをはじめとする第一級のクライアントポートフォリオを一度に獲得し、欧州事業の基盤を一気に確立しました。

本ディールのもう一つの重要な特徴は、取引が 単なる株式取得ではなく、過半数取得に加えて、今後1〜3年間にわたる継続的な成長投資のコミットメントを含む構造 で組成されていた点です。これにより、Nodesは既存市場(デンマーク、英国)での事業深化と、ドイツをはじめとする欧州新規市場への展開を同時並行で推進する基盤を得ることとなりました。モンスター・ラボは2019年までにグループ売上の半分を海外で生み出すという目標を掲げており、本件はその実現に向けた戦略的マイルストーンとなりました。Nodes側にとっても、世界的なタレントネットワークとグローバル顧客基盤へのアクセスを獲得することで、人材獲得競争が激化するデジタル業界において、独立エージェンシーでは実現困難な成長機会を得る重要な節目となりました。

今後の体制

Nodesは、共同創業者であるAndreas Green Rasmussen氏、Daniel Højris Bæk氏、および 既存の経営陣全員が同ポジションを維持 する形で、モンスター・ラボグループの一員として欧州事業を拡大する体制となりました。両社は「多様性のエコシステムを創り、テクノロジーで世界を変える」というビジョンを共有しており、グループの規模を活用しながらNodesチームの成長を加速させる方針が示されました。


Nodesは、私たちが目指す「多様性のエコシステムを創り、テクノロジーで世界を変える」というビジョンを共有するパートナーです。欧州における確固たるブランドと、最高水準のエンジニアおよびUI/UXデザイナーを抱える同社とともに、私たちはアジア・欧州・北米の三大経済圏において、世界No.1のデジタルプロダクト開発企業を目指します。

— 株式会社モンスター・ラボ 代表取締役社長 鮄川宏樹 氏


創業以来、私たちの志は業界で最も優秀で情熱あるタレントを惹きつけ、クライアントにとって素晴らしいソリューションを生み出すことでした。デジタル領域における人材獲得競争が激化するなかで、モンスター・ラボとのパートナーシップは、今後も優秀なタレントを引き寄せ続ける私たちの力を強化・拡大し、継続的な成長を支えてくれると確信しています。本契約の一部として、モンスター・ラボは私たちが既存市場とヨーロッパの新規市場で成長し続けられるよう、今後1〜3年間にわたり追加投資を実行するコミットメントを示してくれました。

— Nodes ApS 共同創業者 Daniel Højris Bæk 氏


本記事は公開情報に基づいて作成されています(株式会社モンスター・ラボ プレスリリース、2017年8月7日/BusinessWire配信記事、2017年8月9日/ABNewswire配信記事、2017年8月)。非公開の取引条件等は開示しておりません。本件は、WellBear設立以前、共同代表の櫻井勇太がモンスター・ラボ社内のM&A責任者として対応した案件であり、WellBearとしてのFA契約案件ではありません。

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