A.C.O.
Monstar Lab
UI/UXに特化した国内デザインコンサルティング企業の子会社化案件 — モンスター・ラボ × A.C.O.
- Sector
- デザインコンサルティング / UI/UX / UXリサーチ
- Role
- Principal
- Date
- 2018.04.24
案件概要
株式会社モンスター・ラボ(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:いな川宏樹)は、UI/UXに特化したデザインコンサルティング企業 株式会社A.C.O.(本社:東京都品川区、代表取締役:倉島陽一/以下、A.C.O.)の株式を取得し、同社を子会社化しました。本件は2018年4月24日に子会社化が合意され、同日付で公表されました。モンスター・ラボにとって、デザイン領域でのケイパビリティ獲得に向けた戦略的取引 として位置付けられる案件です。
本件は、WellBear設立以前、共同代表の櫻井勇太が株式会社モンスター・ラボ社内のM&A責任者(プリンシパル)として主導した案件です。WellBearとしてのFA支援案件ではなく、当社チームが事業会社側の当事者として、国内M&Aを遂行した実績の一例としてご紹介しています。ディール・ストラクチャリング、バリュエーション、交渉、デューディリジェンス、契約実行、クロージングまで、買い手企業の社内責任者として一貫して対応しました。
案件サマリー
- 買い手:株式会社モンスター・ラボ
- 売り手(対象会社):株式会社A.C.O.
- 所在地:対象会社本社 東京都品川区/買い手本社 東京都目黒区
- 業種:デザインコンサルティング / UI/UX / UXリサーチ
- ストラクチャー:株式取得による子会社化
- 当社チームの関与:プリンシパル
- 公表日:2018年4月24日
株式会社A.C.O.について
A.C.O.は2000年12月設立、東京都品川区を本拠とする、UI/UXに特化したデザインコンサルティングファーム です。本件公表時点で創業から18年の事業歴を有し、グローバル対応、コンテンツ開発、デザイン、運用、UXデザイン、UXリサーチといった領域で、国内デザイン業界において確固たる地位を確立していた企業です。2017年にはデザインおよびアートディレクションを担当したモバイルアプリ「母子健康手帳アプリ」で グッドデザイン賞を受賞。デジタル領域における質の高いデザイン力を対外的に示しています。クライアントには リクルート、AGC旭硝子、サンスター、イトーキ、トヨタ、三菱重工 をはじめとする国内有数の大手企業が名を連ね、特にこれら企業のグローバルサイト構築において多くの実績を積み上げてきました。加えて、企業カルチャーとデザインノウハウを伝えるオウンドメディア「A.C.O. Journal」を運営するなど、デザイン領域におけるソートリーダーシップの確立にも取り組んでいました。
株式会社モンスター・ラボについて
モンスター・ラボは、グローバルソーシング事業を核とする日本発のデジタルプロダクト開発企業です。本件公表時点(2018年)で世界各地に拠点を展開し、800名以上のエンジニア・クリエイターを擁していました。Webサービス・アプリ開発を中心に、企業のデジタル・トランスフォーメーションを支援する事業を展開しており、特に2017年のNodes(デンマーク)買収により欧州拠点を獲得するなど、グローバル展開を加速させていた時期にありました。
本件の戦略的意義
本件M&Aは、モンスター・ラボが有する エンジニアリングのケイパビリティと、A.C.O.が有するデザインコンサルティングのケイパビリティを一体化する という、プロダクト開発の競争力の核心に関わる取引です。
昨今のデジタル・プロダクト開発において、デザインとエンジニアリングは切り離せないものとなっています。一方でA.C.O.は、大手企業のデザインコンサルティングおよびUI/UXにおいて豊富な実績を有しながら、エンジニアリソースは内部に保有せず、外部委託に依存する構造でした。本件により、A.C.O.はモンスター・ラボグループの800名以上のエンジニアリソースへのアクセスを獲得し、デザインからエンジニアリングまでを一体運営する体制 を実現。スピードと規模対応力を両立した形で、顧客の要望に応える基盤が確立されました。
加えて、A.C.O.が培ってきた大手日本企業のグローバルサイト構築経験は、モンスター・ラボの顧客企業の海外進出支援に直結する知見資産です。モンスター・ラボ側から見れば、成功するデジタル・プロダクトの必須条件となりつつあるUI/UX領域の体制を一気に強化し、プロダクト開発全体における競争力を高める戦略的な取引となりました。本件は、後にモンスター・ラボグループがUAEの Genieology を子会社化(2022年)することに繋がる、デザイン領域強化戦略の国内版・先駆け としても位置付けられる取引です。
今後の体制
A.C.O.は、代表取締役の倉島陽一氏のリーダーシップのもと、従来のブランド、組織、クライアントネットワーク、オウンドメディア「A.C.O. Journal」を維持しながら、モンスター・ラボグループの一員として事業成長を加速させる体制となりました。両社のデザインとエンジニアリングの一体運営、グローバル展開への対応という2軸で、デジタル・プロダクト開発の次のステージを目指す布陣が整いました。
A.C.O.設立当初から私は、デザインが担う領域はデジタル化によって拡がると確信し、別業界だったクリエイティブとシステムをつなぎ合わせることに集中してきました。そしてここ数年は、A.C.O.の役割を「デザイン発想によるデジタル社会の課題解決」と定め、グローバル対応を目指してきました。そんな中モンスター・ラボの開発パワーと大胆なグローバル展開を知り、それが実現可能だと確信しました。そして何よりモンスター・ラボの企業文化とスタッフの皆さんの人柄が、A.C.O.にベンチャー精神を取り戻してくれました。これから互いに刺激しあえる関係になれることを楽しみにしています。
— 株式会社A.C.O. 代表取締役 倉島陽一 氏
本記事は公開情報に基づいて作成されています(株式会社モンスター・ラボ プレスリリース、2018年4月)。非公開の取引条件等は開示しておりません。
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