Ideyatech
Monstar Lab
フィリピン・マニラの業務系システム開発会社の子会社化 — モンスター・ラボ × アイデヤテック
- Sector
- Java業務系システム開発 / エンタープライズソフトウェア
- Role
- Principal
- Date
- 2016.12.16
案件概要
株式会社モンスター・ラボ(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:いな川宏樹)は、フィリピン・マニラを本拠とする業務系システム開発会社 Ideyatech, Inc.(以下、アイデヤテック/CEO:Allan Tan)と資本提携を締結し、同社をグループ会社化することを決定しました。本件は2016年12月16日に公表され、モンスター・ラボにとって13拠点目となる「モンスター・ラボ・マニラ」として展開されました。
本件は、WellBear設立以前、共同代表の櫻井勇太が株式会社モンスター・ラボ社内のM&A責任者(プリンシパル)として主導した案件です。WellBearとしてのFA支援案件ではなく、当社チームが事業会社側の当事者として、アジア域内のクロスボーダーM&Aを遂行した実績の一例としてご紹介しています。ディール・ストラクチャリング、バリュエーション、交渉、デューディリジェンス、契約実行、クロージングまで、買い手企業の社内責任者として一貫して対応しました。
案件サマリー
- 買い手:株式会社モンスター・ラボ
- 売り手(対象会社):Ideyatech, Inc.(アイデヤテック)
- 所在地:対象会社本社 フィリピン・マニラ市/買い手本社 東京都目黒区
- 業種:Java業務系システム開発 / エンタープライズソフトウェア
- ストラクチャー:資本提携による子会社化
- 当社チームの関与:プリンシパル
- 公表日:2016年12月16日
アイデヤテックについて
アイデヤテックは2007年設立、フィリピン・マニラのOrtigas Center(フィリピン証券取引所センター内)を本拠とする、業務系システム開発に強みを持つ企業です。本件公表時点で約60名の従業員を擁し、Java言語を活用した業務系システム開発において9年の実績 を有する同領域のリーディングファームでした。自社開発の文書管理システム「Attache(アタッシェ)」は フィリピン法務省の複数の行政官庁と、国内大手法律事務所を含む法曹界の75%に標準システムとして導入 されており、同社の技術力と市場ポジションを象徴するプロダクトです。加えて、エンジニアのワークプロセス効率を4倍に高めるWebアプリケーションフレームワーク「Open-Tides」など、独自のプロダクト資産も保有していました。CEOのAllan Tan氏は、アクセンチュアおよびEB2 Internationalで培ったソフトウェア開発の経験をもとにアイデヤテックを創業し、フィリピン、米国、オーストラリア、ブラジル、英国、日本に顧客を持つ国際的な事業運営を実現してきました。
株式会社モンスター・ラボについて
モンスター・ラボは、グローバルソーシング事業を核とする日本発のデジタルプロダクト開発企業です。本件公表時点(2016年12月)で国内130名・海外500名のエンジニア・クリエイターを擁し、世界7カ国13拠点(東京、大阪、松江、成都、青島、上海、ハノイ、ダナン、シンガポール、サンフランシスコ、ダッカ、セブ、マニラ)でWebサービス・アプリ開発等のサービス開発事業、音楽サービス事業、モバイルゲーム事業を展開していました。過去2年で6カ国に10拠点を設立・買収する急成長期にあり、本件はその延長線上に位置付けられる取引です。
本件の戦略的意義
本件M&Aは、モンスター・ラボが強化を進めてきた 業務系システム開発領域の体制拡充と、英語圏開発拠点の確立 を、一つの取引で同時に実現する戦略的な位置付けを持ちます。
第一に、規模の大きな業務系システム開発案件の受注が増加していた当時、同領域に強みを持つパートナーの獲得が経営課題となっていました。アイデヤテックはJava業務系システム開発で9年の実績、および自社プロダクト(Attache、Open-Tides)という独自のアセットを保有しており、同領域の体制強化を短期間で実現する最適なパートナーでした。2016年9月のベトナムLTT社買収に続く、業務系システム領域への連続投資の一環です。
第二に、フィリピンは 英語圏、特に米国市場の言語・文化・商習慣への深い理解を持つ開発拠点 として、グローバル市場では高く評価されています。モンスター・ラボは2015年のバングラデシュ・ダッカ拠点設立に続いて、本件により2拠点目の英語圏開発拠点を獲得。英語圏顧客への開発体制強化、そして成長するフィリピン国内市場へのサービス提供という、2軸の新たな事業展開基盤が確立されました。
今後の体制
アイデヤテックは、CEOのAllan Tan氏のリーダーシップのもと、従来のブランド、組織、顧客ネットワークを維持しながら、モンスター・ラボグループの13拠点目である「モンスター・ラボ・マニラ」として、業務系システム開発および英語圏顧客対応の拠点機能を担う体制となりました。モンスター・ラボは、パートナー企業に対する資本提携の可能性を引き続き視野に入れ、パートナーの財務リスク軽減と顧客企業への安全な開発環境提供を両立する事業拡大戦略を継続する方針を示しました。
本記事は公開情報に基づいて作成されています(株式会社モンスター・ラボ プレスリリース、2016年12月16日)。非公開の取引条件等は開示しておりません。
まずは無料でご相談ください
クロスボーダーM&Aの専門チームが、御社の戦略に最適なアプローチをご提案します。