LIFETIME Technologies
Monstar Lab
ベトナム・ハノイの日本クライアント特化型開発会社の100%子会社化 — モンスター・ラボ × ライフタイムテクノロジーズ
- Sector
- 業務系システム開発 / オフショア開発
- Role
- Principal
- Date
- 2016.09.28
案件概要
株式会社モンスター・ラボ(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:いな川宏樹)は、ベトナム・ハノイ市を本拠とする業務系システム開発会社 LIFETIME Technologies Inc.(以下、ライフタイムテクノロジーズ/LTT/代表取締役社長:松永正彦)と資本提携を締結し、同社を100%子会社化しました。本件は2016年9月28日に公表されました。LTTはモンスター・ラボのグローバルソーシング事業「セカイラボ」に登録していたパートナー企業であり、パートナーシップから資本関係への発展 という、当時モンスター・ラボが推進していた事業戦略を象徴する取引です。
本件は、WellBear設立以前、共同代表の櫻井勇太が株式会社モンスター・ラボ社内のM&A責任者(プリンシパル)として主導した案件です。WellBearとしてのFA支援案件ではなく、当社チームが事業会社側の当事者として、ベトナム法制下におけるクロスボーダーM&Aを遂行した実績の一例としてご紹介しています。ディール・ストラクチャリング、バリュエーション、交渉、デューディリジェンス、契約実行、クロージングまで、買い手企業の社内責任者として一貫して対応しました。
案件サマリー
- 買い手:株式会社モンスター・ラボ
- 売り手(対象会社):LIFETIME Technologies Inc.
- 所在地:対象会社本社 ベトナム・ハノイ市/買い手本社 東京都目黒区
- 業種:業務系システム開発 / オフショア開発
- ストラクチャー:資本提携による100%子会社化
- 当社チームの関与:プリンシパル
- 公表日:2016年9月28日
ライフタイムテクノロジーズ(LTT)について
LTTは2005年6月設立、ベトナム・ハノイ市を本拠とする、日本のクライアントに特化したベトナム・オフショア開発会社 です。本件公表時点で約80名のエンジニアを擁し、ベトナム国内でも独自のポジションを確立していた企業です。LTTの特徴は3点に集約されます。第一に、日本のクライアント専業という事業特性ゆえに、日本の商習慣に対する深い理解 を組織として蓄積していること。代表の松永正彦氏は情報技術開発株式会社出身で、2006年以降アジア圏を中心にオフショア開発推進責任者として20年以上のキャリアを持ち、2012年よりLTTを率いてきました。第二に、ベトナム技術系大学のトップ校である「ハノイ工科大学」出身者が在籍エンジニアの約3割を占める という、高度な人材獲得力。第三に、労働市場流動性が高いベトナムにおいて勤続年数4年以上の社員が全体の3分の1を占める という、異例の高い従業員定着率。これはロイヤリティの高い社風を示すとともに、顧客に対する安定した開発リソース提供の基盤となっていました。
株式会社モンスター・ラボについて
モンスター・ラボは、グローバルソーシング事業を核とする日本発のデジタルプロダクト開発企業です。本件公表時点(2016年9月)で国内130名・海外600名のエンジニア・クリエイターを擁し、世界6カ国11拠点(東京、大阪、松江、成都、青島、上海、ハノイ、ダナン、シンガポール、サンフランシスコ、ダッカ)で事業を展開していました。「セカイラボ」にはパートナー企業として世界18カ国・約100社の開発会社が登録されており、この広範なネットワークを背景に、パートナーシップから資本関係への発展可能性を視野に入れた事業拡大戦略を推進していました。
本件の戦略的意義
本件M&Aは、モンスター・ラボが直面していた 「業務系システム開発領域の体制拡充」 という経営課題に対する、決定的な一手として位置付けられる取引です。
モンスター・ラボは2006年の設立以来、約800以上のITサービスを開発してきましたが、事業拡大に伴い、より規模の大きなITサービスおよび バックエンドを伴う業務系システム の開発案件が増加していました。これまで同社はモバイルアプリ・Webサービスの開発で強みを発揮してきましたが、業務系システムに対応可能な開発チームを自社グループ内に抱えることが戦略的な要請となっていました。
LTTの100%子会社化により、モンスター・ラボは大規模なバックエンドシステムを伴うWebサービス開発に対応可能なケイパビリティを獲得しました。加えて、ベトナムでは2015年のアジアンテック(ダナン)に続く2拠点目のグループ会社となり、ベトナム国内での地域多角化(ダナン + ハノイ) も同時に実現しました。本件は、同年12月のアイデヤテック(フィリピン・マニラ)取得へと続く、業務系システム開発領域への連続投資の起点 となる取引でした。
今後の体制
LTTは、代表取締役社長の松永正彦氏のリーダーシップのもと、従来のブランド、組織、日本クライアントとの取引関係を維持しながら、モンスター・ラボグループの一員として事業成長を加速させる体制となりました。日本の商習慣への深い理解とハノイ工科大学出身エンジニアの技術力、そして安定した従業員定着率という同社の強みは、グループ入り後も競争優位の源泉として維持され、より高度かつ大規模なプロジェクトへの挑戦基盤を獲得することとなりました。
本記事は公開情報に基づいて作成されています(株式会社モンスター・ラボ プレスリリース、2016年9月)。非公開の取引条件等は開示しておりません。
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